秋の美術館遠足
2022/09/10
新型コロナウイルスのため延期となっていた支部主催の初めての「秋の美術館遠足」が、ようやく9月10日に実施されました。同じくコロナのため2020年に中止となった「ボストン美術館展」です。お天気にも恵まれ、30代から80代までの33名の方にご参加いただきました。東京・神奈川・千葉支部からの参加もありました。
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嶋田華子先生のレクチャー
「ボストン美術館展」は、タイトルの「芸術×力」「ファラオから大名まで」の通り、時空間共にスケールの大きな展覧会でした。古今東西の権力者たちが、その力を示し維持するために利用してきた芸術作品の数々、また、権力者たちがパトロンとして支援した超一流の芸術家たちによって生み出されたさまざまな作品が展示されていました。エジプト、ヨーロッパ、インド、中国、日本など 世界各地からのおよそ60点の作品の中には、≪吉備大臣入唐絵巻≫や≪平治物語絵巻 三条殿夜討巻≫など、里帰りした日本の宝も含まれていました。幕末、維新の混乱期に海外に流出したわが国の優れた美術作品は、その価値を認められ、しっかりと保護・保存されていたのです。入館者は決して少なくはありませんでしたが、人数制限のおかげでいつもとは少し異なる空間で鑑賞することができました。
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東京都美術館前
昼食は、公園内の韻松亭(いんしょうてい)でいただきました。韻松亭は創業明治8年、140年余りの歴史を誇る老舗料亭です。お料理は、大豆を使った日本料理の数々、どれもとってもおいしく、日本の食文化の豊かさを改めて実感させられるものでした。短い時間でしたが、食後、マスクをしてのおしゃべりもできました。
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韻松亭【花籠御膳】
参加者の声
- 今日は久しぶりに美術作品を堪能させていただきました。特に絵巻には、描かれた時代と考え合わせ驚くばかりでした。
- 楽しかったです。特に平治物語と吉備大臣入唐絵巻、 できたらこの二つはもう少しゆっくり眺めていたかったです。
- こんなに立派な日本の美術品、絵巻物などが日本ではなくボストンにあることにびっくりしました。力あるものは芸術を尊ぶこと、大事にすることがわかりました。
- ボストン美術館は、民間コレクターの寄贈により、地元の有志が設立した美術館。東京都美術館は篤志家の寄付で誕生した日本初の公立美術館。二つの美術館には共通点があることを知りました。
- コロナの前はよく美術館に来たのですが、予約しなければならなくなってからは、初めてです。久しぶりに楽しく過ごすことができました。
- 美術館に来る機会がなかなか無かったので、有意義な時間を過ごすことができました。〇事前の講義でいろいろ興味がわき、家に帰ったら調べようと思いました。刺激をもらった美術館遠足でした。
- 事前の嶋田先生のご説明で、とても興味深く鑑賞することができ、ありがとうございました。
- 資料が充実していました。
- 先生の話、もうちょっときちんと聞ける所で次回はやりたいですね。
- 上野はベビーカーでも便利になり、ありがたかったです。
- 他の参加者の方々との語らいも楽しいものでした。お食事もいい場所で美味しく頂きました。
- 初めて桜蔭会埼玉支部イベントに参加しました。ようやく定年となり、気持ちにも余裕ができ、コロナにも慣れ、天気も良く、とても充実した時間を過ごすことができました。○大山寮の昔話や、共通の知人の話なども出て、同窓会ならではのことと思いました。
- 企画から準備、当日の進行と担当の皆様方ありがとうございました。
- 千葉支部に所属しておりますが、声を掛けて頂いてとても嬉しく思っております。